今日は6月1日、「氷の朔日」、「氷室の朔日」ともいいます。
氷室とは冬季に雪を詰めて夏まで貯蔵する室のことです。
江戸時代や明治時代には朝早くから氷売りが氷を売り歩き、暑さに負けないようにと
この日氷を食べていたそうです。
また6月1日を「むけの朔日」、「むけ節供」などといい、桑の木の下で蛇が脱皮を
すると伝えられています。
そして現在でも衣替えの日とされています。
さらにこの頃は小麦の収穫期でもあることから、「麦の朔日」と呼ぶところもあり、
麦香煎や麦饅頭を食べるところもあります。
それで今日販売された伊勢赤福の「朔日餅」が「麦手餅」なんですね。納得です。
以下の文は赤福のホームページからです。
六月は「麦秋」とも呼ばれています。麦刈りの季節だからです。
農家にとっては風水害のシーズン前に収穫できる麦はありがたい穀物でした。
田植、麦刈りと繁忙期を終えた人々が、豊作感謝のお祝いにつくったのが「麦手餅」
です。
六月の朔日餅は、季節菓子としてながい歴史をもつ「麦手餅」をお届けします。
もち麦粉が入った餅生地で黒砂糖の餡を包み、上から香ばしい麦粉をまぶした素朴な
お餅です。
麦の香ばしさをお楽しみください。
写真も掲載されていましたがとてもおいしそうでしたよ。
でもこの赤福の朔日餅、味わうためにはすごく大変なんです。
伊勢にある赤福の本店では毎月1日の午前4時45分より販売、
開店時の混雑を避けるため午前3時30分より整理券を配布するそうです。
今朝も「麦手餅」を味わうためにたくさんの方が並んだんでしょうね。
私も赤福の朔日餅、3回くらいいただいたことがあります。
くださった方がおっしゃるのにすごい人だったそうですよ。
今月12日開催の「水無月 〜涼を味わう〜」
定員20名のところ現在18名の申し込みです。
興味のある方はお早めにご連絡くださいね。
明日は12日に味わう和菓子2種のうちの一つをご紹介します。
お楽しみに。